ただいま、盟友であった松崎先生の追悼企画として、
松崎先生との思い出や松崎先生から教えていただいたこと
などについてお話をさせていただいております。

今から20年ほど前に、私が主催していた「退職金制度の改革
実行研究会」に松崎先生がご参加いただき、2~3年はご一緒に
活動をしておりました。

しかし、退職金ビジネスがひと段落した後は、お互いに別々の
道を歩むことになりました。

私は企業研修やビジネスマン教育の世界で仕事をするように
なったのですが、松崎先生は社労士としての王道を歩んで
おられました。

新人社労士の開業支援を兼ねた事務所として職員も5名ほど
雇われ、社労士業務に邁進されていました。

中でも力を入れておられたのが、「是正勧告ビジネス」です。

これは労基署の調査で是正勧告を受けた企業を、インターネット
経由で獲得するという、非常に斬新なビジネスモデルです。

ネットの特性を知り尽くしていた松崎先生だからこそできた、
本当に素晴らしい仕組みだと思いました。

たとえば、中小企業の経営者がある日突然、労基署から是正勧告
を受けて、

 〇月〇日までに「是正報告書」を提出しなさい!
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

という指導を受けるとどうなるか?

どのような対応をすれば良いのわからないので、

 とりあえずネットで「是正勧告」と入力して検索をする
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

という行動を起こします。

そうすると、このサイトがトップページに表示されるわけです。

 ★是正勧告対策協議会(2003年設立)
  http://www.zeseikankoku.com/

検索をしている社長は、発生している問題を急いで解決したい
「今すぐ客」ですから、怪しい人でなく、そんなに高額な報酬
を請求されなければぜひお願いしたいと思っています。

そんな社長が上記のサイトにたどり着くと

 社労士(国家資格を持った専門家)だし、
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ちゃんとした団体みたいだから問合せをしてみよう
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

となるのは当然のことです。

あとは、状況をヒアリングして、細かい条件をすり合わせて
契約をするだけです。

まさにネットを活用して、ピンポイントのニーズを上手に拾う
お手本のようなビジネスモデルですね。

松崎先生はよく、

 「一点突破、全面展開」

という言葉を使われていました。

これは1つの仕事に集中して、新しい顧客との取引を開始して
(一点突破)、これを足がりにしてその顧客と他の取引を拡大
させて行くこと (全面展開)です。

もともとは孫子の兵法が起源といわれていますが、今では経営に
おいてもランチェスター戦略などで紹介されているものです。

先日ご紹介した助成金ビジネスでも「継続雇用定着促進助成金」
だけに絞り込んで展開をされていましたし、是正勧告ビジネス
においても「一点突破、全面展開」を徹底されていました。

しかし、松崎先生の活動はこれだけに留まりません。

是正勧告への対応を足掛かりに、さらに次のビジネス展開を
されていたのです。

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