先日、テレビを見ていたら、非常に興味深いテーマが取り上げ
られていました。

それは、大手警備会社のALSOKがジビエビジネスに参入している
という話です。

ジビエとは、狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味する言葉
(フランス語)で、日本でもシカやイノシシの肉を使った料理
が注目されるようになりました。

では、なぜ警備会社のALSOKがこのジビエビジネスに参入した
のかということ。

それは、近年、シカやイノシシなどの野生鳥獣が田畑を荒らす
ことが大きな社会問題になっているからです。

農作物への被害額は急増し、首都圏でも19億円を超えている
とのこと。

もちろん、被害を受けている農家も猟友会などと連携をして、
捕獲を行っています。

しかし、猟友会のメンバーも高齢化が進んでおり、野生動物の
処分なども重労働として足かせになっているのです。

そこで、ALSOKは捕獲したイノシシやシカを回収し、行政への
手続きを代行。

さらに、肉の加工も手がけ、飲食店などに販売しています。
つまり、これをビジネスにしているのです。

では、なぜ警備会社が野生鳥獣の捕獲をビジネスにしている
のでしょうか?

ALSOKの社員は、その理由を次のように語っていました。

 「害獣から農作物(財産)を守るのも警備会社の仕事。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 (農家や猟友会は)高齢化が進んで苦労している。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 その部分をわれわれが引き受ける」
 ~~~~~~~~~~~~~~~~

なるほど、なるほど。

この話を聞いた時、

 私たち社労士にもこの考え方はメッチャ参考になる
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

と思いました。

つまり、自分たちの使命や役割をどのように位置づける
のかということです。

かつて、アメリカの鉄道会社が衰退した理由として、

 鉄道は自らを輸送事業と考えるのではなく、
 鉄道事業と考えてしまったために、
 自分の顧客を他へ追いやってしまった。

 なぜ、事業の定義を誤ったのかと言うと、
 輸送を目的と考えずに鉄道を目的に考えて
 しまったからだ。

 すなわち、顧客中心ではなく製品中心であった

ということが言われていますが、まさにこの話と同じ。

もしアメリカの鉄道会社が、自分たちの事業を

 「人や物を快適に移動させること」
 ~~~~~~~~~~~~~~~~

と定義していたのなら、きっと今とは違う姿になっていた
はずでしょう。

だから、私たち社労士も自らの役割を

 労働社会保険関係の書類作成・提出代行
 就業規則の専門家
 人事労務管理のプロフェッショナル

と考えるのではなく、

 社員が活躍できる職場環境を整備して、
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~
 持続可能な経営を支援する仕事
 ~~~~~~~~~~~~~~

と位置づけるとしたら、もっともっと活動の領域を広げる
ことができて、ビジネスチャンスも大きくなると思って
います。

これが私が考えている「社労士事務所のビジネスモデル変革」
なのです。

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